[不登校/復学]不登校の原因とその親の対応

長期(欠席30日以上)不登校中学生をもつ親の対応

不登校をもつ親の対応

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小学生の不登校の特徴

中学生の不登校の特徴

高校生の不登校の特徴

中学生の不登校をもつ親の対応

4-1.不登校初期

4-2.不登校中期

4-3.不登校長期

不登校をもつ親の対応において、小学生、中学生、高校生の違いは

1小学生の不登校

小学生の不登校の対応で最も大切なものは、親御さんの行う家庭内対応だと私は考えます。家族療法的アプローチがとても効果がある時期だからです。これは復学支援(計算をたて、先を読み、設計図を描き専門家がプランを組む)、受容の対応(不登校を受け入れる)、フリースクール(学校以外の居場所を探す)、クリニック対応(不登校の原因を病理的にアプローチする)、親のアプローチによる自力復帰(学校との協力でスモールステップアプローチを含む)、どの対応を選択するにしても家庭内対応、家庭教育を学ぶことによってその成果をよりもたらすことが可能でしょう。つまり、不登校をもつ親にできることが多い時期といす。

不登校対応において大切なことのひとつに、ステージを持ち越させないことがあります。

中学生の不登校

中1ギャップという言葉が一般的にも知られるようになるほど、小学生から中学生に進級することで起きる環境の変化はとても大きいといえます。小学生は体を動かす遊びを通してコミュニケーションが取れます。しかし、中学生になると休み時間をイスに座って話す、ということで過ごしたりします。純粋なコミュニケーション能力が必要とするシーンが多くなってきます。加えてスマホの普及率も上がりSNSなどを含めた複雑なコミュニケーション能力の必要性も増します。 

また小学生の6年間という期間に比べて、中学生活は3年間という短い時間で、自己選択において自分の進路を選べるまでに成長してもらわないといけません。欠席日数が伸びた場合、周りの生徒たちとの差が早く大きくなるということも中学生の不登校の問題です。

高校生の不登校

まず復学支援(計算をたて、先を読み、設計図を描き専門家がプランを組む)でいうと高校生の不登校対応はかなり大変だと考えます。

理由はまず不登校症状が出て、それが一過性のものかどうか、もしくは深刻なもので専門家の介入が必要な状況なのかを判別するには一定の時間がいるからです。高校生であり自分で考えて乗り越える可能性があるのか、逆にとても深刻で無理をさせられないほど追い詰められているのか、などチェックポイントはいくつかあります。その判断材料が揃うまで待ったとき、そのあとプランを組んで計算を組み立てていく時間が残されているかどうかが難しい問題です。高校では小学生、中学生では起こりえない留年というシステムがあります。日数は学校の規定などにもよりますがおおよそ60日程度がラインです。子どもの負担を考慮して描く、私の考える復学支援の設計図の最短日数は約30日です。これを割り込むと子どもの負担が大きくなると判断します。これに前段階の準備(インテーク、プロファイリングに必要なデータ集め、状況把握のための家庭内の会話ノートを記録提出分析)に必要な日数が必要になります。さらに、再登校後に再度失敗させる期間(つまり再度欠席してそのことを子どもにフィードバックさせるターン)を必要とします。

60日(リミット)-10日(状況把握)-30日(登校準備)-10日(失敗体験)=10日

つまり休みだして10日で専門家の復学支援の必要性是非を判断しないといけないことになります。しかし、たった10日でその判断を正確にすることはできないため物理的に厳しいと考えるのです。では、高校生の不登校はあきらめるしかないのか。いえ、これは別の計算を立てることで回避を考えます。しかし今回は割愛させていただきます。

不登校の中学生をもつ親の対応

今回は不登校の中学生をもつ親の対応に絞りましょう。

五月雨登校(登校したり休んだりを繰り返す状態)、初期(10日前後)の不登校中学生をもつ親の対応

小学生の時に不登校症状が見られたことはありませんでしたか。小学生の時に長期欠席がある場合は、小学生の不登校症状の持越し(ネモチ)の場合現在の状況を分析しても問題が見つからない可能性があります。小学生時代に不登校症状が見られた場合は、今回の中学生の不登校症状は一過性ではない可能性がありますので専門機関に相談してください。また、小学生時代欠席がない場合でも、受験塾に通わせていて中学受験をさせたケースは、塾の欠席や塾を変えないといけない状況があった場合は、中学校自体での不登校ではなく、中学受験への不適応が過去の段階であった可能性があります。この場合も現在の中学校での問題を探しても何も問題は見つからない可能性があります。

過去に欠席がない場合は、まず情報を集めましょう。多くの失敗例として本人にしつこく理由を聞いたり、理由が分からないまま責めてしまったりすることがあります。

本人が話したくない理由があるのなら無理に言わせることは得策ではありません。外部情報から推測できることがないか探してみましょう。学校の担任の先生、部活の顧問、子どもの友達のお母さん、学習塾の先生などです。

そして、知っておかないといけないことは、子ども自身理由が分からないことが多くあるということです。本人が思い当たる、休むような大きな問題がないことはよくあり、それを理解できず問い詰めたことによって、本当の理由でないものが本人の口からできてより混乱する状況に陥っているケースをよく目にします。理由がない不登校症状としては、本人の性格傾向に起因するものや、小学生までは気づかなかった本人の特性などに起因するものがあります。

この時期は、いじめられて追い込まれている状況ではないのか、が一番知りたいことのひとつです。この場合、友達ともめている、喧嘩をしている状態と区別します。特定の友達ともめていることだけでは急激に追い込まれることは多くはありません。ダメージはそれぞれが感じることですので、問題大きくないと一概には言えません。しかし、より心配なのは集団からいじめられて話す友達がいない状況や、集団ではなく特定メンバーからのいじめではあるが周りが助けられない状況など、孤立している状況がとても危ない状況です。

孤立して追い込まれている場合は無理をして学校に行かせず対応策を慎重に考えましょう。問題が見えた  、早く何とか問題を改善したいと焦って対応して問題がより複雑になることがあります。特定の子とのもめごとでない限り、中学生のいじめの問題は誰かに謝らせて解決するような単純ではないことがほとんどです。介入する前に必ず状況分析を正確に行うことが大切です。

中期(欠席20日前後)不登校中学生をもつ親の対応

不登校が軽いものでないと判断する必要がある時期です。子どもたちはまだストレス状態にある子どもも多い時期です。よくある失敗は子どもへの対応を二転三転させてしまうケースです。この問題は親側が子どもの不登校をどう捉えるのか、どのような方向に家族として進みたいのかが定まらないまま、日々子どもの様子を見て、親がその都度どのように感じたかによって対応を思いつくまま行っていることがあります。

ちょっとした休みではないと判断し、ちょっと何かを少し変えればいい問題ではないのかもしれないと覚悟が必要な時期です。しばらく子どもへの対応ではなくて、子どもの不登校状況をどう捉えて、親がどう対応するのかを夫婦で相談する時間をしっかりとることが大切です。焦る気持ちもとてもよくわかります。こんなことが自分の家族に起こるなんてとショックを感じるでしょう。しかし、子どもに何をしたらいいのか、という前にご両親がどの方向に進みたいのかが定まらないまま不登校が長期化しているご両親も多くおられます。

まだ不登校中期の中学生をおもちのご両親は焦らず方向性を決めるための情報を集めましょう。

体調不良

体調不良が長くみられる場合医療機関への相談も考えはじめる時期です。ただし、病院にs行く場合は投薬で体調不良改善を望むということを理解しておきましょう。不登校自体がお薬で治るわけではありません。体調不良の改善を望む、もしくは目に見える体調不良に隠れた病気が心配な場合病院に行きましょう。

うつなどが心配になった場合は心療内科などを探すことになりますが、お住まいの近くに思春期外来がある場合は、思春期の子どもたちを多く見ておられますのでこちらを選択しましょう。 この場合も状況によって投薬があることも事前に知っておく必要があります。 私自身は、脳も成長段階である思春期の不登校の子どもたちへの安易な投薬には疑問があります。お薬については専門家の間でも意見の分かれるところです。

病的な症状がきっかけで不登校になったのか、不登校症状によって病的に見えるようなったのかを複数人によって判断することが大切だと思います。

不登校症状によって起きる病的に見える症状は、不登校の改善によってなくなってしまったり、少なくなり問題がなくなったりすることが多くあります。

長期(欠席30日以上)不登校中学生をもつ親の対応

長期化する中学生の不登校は、問題を顕在化させる場合があります。

ストレッサー(ストレスを与えるもの)である学校を回避して不登校になります。不登校の二次的な症状としては、学校へ行けない自分自身がストレッサーになる状態が考えられます。自分自身は回避できないためストレスが強度となることがあります。

長期化した場合の親の対応としては、不安が強い状態を危険と判断してストレス回避できるようにしてあげるべきと考えるか、将来の不安や今のままの自分肯定したくない子どもの状態をチャンスと捉えるのかで判断が異なります。

前者は学校へ行けないことを肯定して、受け入れてあげる対応が考えられます。「受容」のスタンスです。学校へ行けない彼らを受け入れて、そのままでいいと安心させてやります。登校は難しくなりますが、ストレスから解放させてやることで元気を取り戻すことが期待できます。

この対応で注意しなければいけないのは、元気になれば登校するはずという読みでこの対応を選択する場合です。

専門の先生もまだこの理論を

自力復帰することを期待して受容のスタンスを選択するときに、

受容

家族会議、

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